IXY31S ファーストインプレッション
とにかく「つくり」がしっかりしている。手に持ってみればすぐにわかる。ボディはプラスチックではあるが、塗装技術により一見「金属ボディ」と間違えるほどの出来栄えだ。ふつうのコンパクトデジカメにありがちな、詰めの甘さがまったく見られない。シャッター感触もいい。レンズのズーミングも気持ち良く決まる。一言でいえば、「高品質」のカメラという言葉がぴったり。特に、ゴールドのカラーは、光沢を抑え、渋さの残る深みのある色に仕上がっている。
IXY31Sは30Sの基本性能を継承し、広角域を24mmまで広げた。そして、タッチパネルを採用した。このことにより、操作ボタンは極端に少なくなった。このタッチパネルは、ディスプレイ上の機能ボタンのレイアウトをカスタム化できる。これは実に便利。これまでのボタン操作では不可能だった点だ。自分が実際に写すときによく使う機能ボタンを、自分の操作しやすい位置に置けるから、操作性が今まで以上に高まる。
最近のコンパクトデジカメは、背面のディスプレイが大きくなり、操作ダイヤルやボタン類が極限にまで小さくなっているが、これが使いにくさを助長している。手に負えぬ軟弱狭小のダイヤルを動かすくらいなら、タッチパネルの方がよほどましだ。もちろん31SはタッチAF機能も持っている。
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