このアルバムは、Verveから1995年にリリースされたもので、パーソネルは、Roy Hargrove (trumpet, flugelhorn), Christian McBride (bass)、Stephen Scott (piano)という超強力メンバーである。ここでは、サックス奏者ではなく、トランペット奏者である点が大変興味深い。
さて、ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)であるが、1990年にウィントン・マルサリスに見出されデビュー。現在、若手ジャズ・トランペッターのトップランナーともいえる存在だ。そこに、今回のアルバムでは、ベースのクリスチャン・マクブライド(Christian McBride)、それにピアノのステファン・スコット(Stephen Scott)という若手強力メンバーが加わり、曲ごとに、トリオ、デュオ、ソロというように編成を変えて演奏している。例えば、Red Crossは、マクブライドのベースソロ、Chasin' the Birdは、トランペットとベースのデュオ、Dewey Squareでは、トランペットソロ(これがすばらしい)、Lauraはトリオでのバラード演奏。いずれにしても、このアルバムは、どの曲もすばらしく、全曲文句なしに無条件で楽しめる。パーカー・ファンやビ・バップの好きな人たちだけでなく、若い世代の人たちにも広くおすすめしたいアルバムで、永久保存版ともいえる貴重なアルバムだ。(Django)
ロイ・ハーグローブといえば、Familyというアルバムがとても好きでした。マクブライド氏もスコット氏も参加していましたね。伝統的な演奏を重んじつつも、現代的な表現の印象がありました。オスカー・ピーターソンとも共演してましたね。かなり好きなトランペッターの一人です。
投稿情報: ジャズピアノ研究室 | 2007年6 月10日 (日) 22:38
早速コメントありがとうございます。
Roy HargroveのFamilyというアルバムもいいですね。
そのなかの収録曲Polka Dots and Moonbeams、そのうちBlogに掲載したいと思っています。
また、よろしく。
投稿情報: Django | 2007年6 月10日 (日) 23:22