35mm (7.3mm) 1/153 F4.1 ISO100
以前にも触れたが(GXR-その2-)、S10ユニットのCCDは、GR Digital Ⅲに搭載されているものと同じ。この撮像素子(ソニー製のICX685CQZ)は、業界最高クラスのスペックを誇る1/1.7型CCD。低ノイズ、広ダイナミックレンジのCCDを採用したS10ユニットの写りは、コンパクトデジカメのなかでは、明らかにトップクラスの写りだと思う。
使い始めて2週間以上経過したが、想像以上の画質の良さに驚いている。しかも、JPEGデータのクオリティがここまで高ければ、RAWデータで現像する必要もなし。
すべてプログラムオートで撮影。但し、日中屋外のスナップでは、フォーカスをマニュアルに設定することも多い。1/1.7型の小さな撮像素子だから被写界深度は広く、5mに設定しておけば、パンフォーカスでいける。いちいちピントを合わせる煩わしさから解放される。スナップ使いとしてのGXR+S10の魅力は、実はパンフォーカスにあると思う。
フィルム時代から、広角レンズで、ピントは目測でよく撮影した。パンフォーカスで撮影するには35mmフィルムの場合、ある程度絞り込まなければならない。それでも、被写界深度は限られる。ところが、35mmフィルムサイズよりはるかにコンパクトな1/1.7型CCDなら、最強の高画質パンフォーカスカメラとなる。
もちろん、S10ユニットのオートフォーカスレスポンスは、決して遅いわけではなく、十分なスピードを確保しているので、通常はAFモードにしておけばよい。そして、いざというときにはシャッターボタン一気押しで、速写が可能なフルプレススナップモードで撮影するという使い方ができる。
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