Pentax Qレンズキットが発売された。購入は製品発表直後から決めていたが、ボディの色をどうするかで迷った。実物をみて、ホワイトにした。
画素数が1275万画素(有効画素1240万画素)の 1/2.3型CMOS撮像素子。このあまりにも小さな撮像素子で、どこまで写るのか。APSやマイクロフォーサーズと比べてどうなのか、レンズの性能は?など、早くその実態を知りたいと思いながら、発表当初から待ちに待った新製品だった。
レンズキットに同梱のレンズは、「PENTAX-01 STANDARD PRIME」。35mm判換算で焦点距離47mm相当の単焦点。F1.9の明るい単焦点レンズ。さっそく、本体に装着し、撮影してみた。
結果は、期待を裏切らず、想像以上の写りであった。以下にファーストインプレッションをまとめてみた。
1)一言でいえば「階調豊かで立体感のある自然な写り」
一般の 1/2.3型撮像素子搭載のコンパクトデジカメに比べると、はるかに階調豊かで立体感のある自然な写り。撮影後の画像だけみれば、 これが1/2.3型撮像素子だとはおそらく見分けられないのではないか。マイクロフォーサーズと比べても、決して見劣りしない出来映えだ。コンパクトデジカメによくあるこれ見よがしの無理なシャープネスなどがかかっておらず、レンズ本来の写りがそのまま表現されているといった感じ。これならレンズ交換により様々な写りの違いを味わえるだろう。レンズ性能がそのまま素直に反映されるカメラという点では、貴重なカメラ。
2)ダイナミックレンジもけっこう広い
マイクロフォーサーズと比べても、ダイナミックレンジは、劣るどころか、同程度以上確保されていると思われる。裏面照射型 1/2.3型CMOS撮像素子のこれまでのイメージを完全に覆してくれるほどの出来映えだ。
3)AFのレスポンスも許容範囲
AFのレスポンスは、それほど速くないとの評判だったが、実際に使用してみて、遅く感じることはなかった。合焦スピードでイライラすることはなく、スムーズで実用上は十分だと思える。但し、意図的に特定の被写体にフォーカスを合わすには、中央一点の方が使いやすい。
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