Pentax Qの標準レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME」。35mm判換算で焦点距離47mm相当の単焦点。F1.9の明るいレンズ。以下の画像は、すべてこのレンズを使用。(絞り優先(AV)モードで、開放F1.9から2.8までで撮影。露出補正は、-3から-1.0までの範囲でアンダーに設定。)
彩度を少し落とした落ち着いた写りにするため、カスタムイメージは、「ナチュラル」に設定し、さらに彩度を−1、コントラストを+1に変更した。
Pentax Qは、クセのない自然で素直な写りなので、詳細設定により自分好みの画像に近づけられるのがいい。また、一般的なコンパクトデジカメに比べ、階調表現が豊かで立体感があるので、思い切ってアンダー気味に傾けることもできる。コンパクトデジカメによくある、絵の具で塗りつぶしたような平板な写りで過度なシャープネスがかかった写りとは正反対だから、そのあたりの「素直でかつ味わい深い写り」が、このカメラの魅力だ。
写りの本質とはかけ離れた重箱の隅をつつくような投稿がWeb上でよくみられるが、いささか困ったことだ。微細な欠点はどうでもよろしい。それよりも、そのカメラを携えてどれほど楽しめるかということの方がずっと大切だ。そういった意味では、これだけ軽量コンパクトでいつも持ち歩くことができ、しかもレンズ交換できるという点がPentax Qの最大の特徴であり魅力だと思う。それと、シャッターレリーズのレスポンスも非常によく、街に出てスナップショットを楽しむには最適なカメラだ。
コメント