35mm (7.3mm), 1/153 sec, F4.1, ISO100
GXRはそのサイズがいい。大きさがなかなか絶妙だ。コンパクトデジカメは、ここ4〜5年の間にいっそうコンパクトになりますます薄くなってきた。確かにポケットにしまうには便利だけど、いざ写すとなると持ちづらいものも多い。重さも軽量を極める。おそらく世の中、薄型、軽量、コンパクトが売れる条件だろう。そんな中で、GXRはユニークだ。少々重い。サイズもコンパクトデジカメのなかではけっこう大きい。見た目は大柄だが、でも実際に手にしてみるとGXRは本当に手によく馴染む。
デジカメに手ぶれ補正が搭載されたからといって、持ち方などいっさい工夫せずに、雑な持ち方をするとたちまちブレる。手ぶれ補正は過信禁物。だから、コンパクトデジカメといえども、丁寧に持ち方を工夫することは大切。でも、あまりにもコンパクトすぎて、このカメラ、いったいどうやっても持てば安定するんだろう?と思わず考えてしまうものも少なくない。
GXRは、横幅113.9mm、高さ70.2mm。これは相当大きい。でもこのサイズは最も安定感のある持ち方ができる。右手はグリップがあるからそこに指を当てるので、誰でもほぼ同じ持ち方になる。問題は左手の持ち方。いまのところ自分の安定した持ち方は、左手の工夫にあると思っている。左手の親指と人差し指を90度ぐらい直角にして、手のひらにカメラをのせる。親指側を立ててカメラの左側面にあてる。簡単に言えばL字型にカメラを左手でHOLDする。そうすると、ちょうど中指と薬指が余り、右側の側面をしっかりささえることができる。親指と中指•薬指でボディを挟み込める。GXRの横幅だと11cmあまりなので、こうした持ち方をする上で理想的なサイズだといえる。写すためのカメラのサイズを考えると、本当はこのぐらいが一番よいのだが、このクラスのサイズは各メーカーとも滅多に発売しない。だからGXRのサイズはいまどき大変貴重なカメラだといえる。
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