ジャズを聴くのに、様々な時代のジャズがあり、初めての人は、どれを選んでよいか選択に困ります。 最初に買ったCDが、たまたま聴きづらくむずかしいCDであった場合、それ以降は、もうジャズを聴かなくなる。これが一番困ります。一人でも多くの方にジャズを聴いていただきたいと願うものにとっては、CDアルバムの選択は大切だと常々感じています。有名なアルバムが、初めての人にとって最適かというと、必ずしもそうではありません。ジャズに限らずクラシックの場合も同じことが言えるかと思います。
クラシックもジャズもそれぞれが一つの大きな森のようなものです。そこには、すばらしい世界が広がっています。最初はさっぱりわからなくても、森をさまよっているうちに次第に見当がついてきます。初めての方は是非たった一枚のCDを一回聴いただけで判断をしないでください。名盤といわれるCDのなかには、最初はよくわからなくても、繰り返し聴いていくうちに、次第にそのよさが滲み出てくるものも少なくありません。聴けば聴くほど味わいが出てくるものが本当に素晴らしいアルバムです。CDを選ぶのにある程度の下調べは必要です。むしろそのプロセスを楽しむことが大切です。